目立ちにくい位置の切開
疲れて見える目元を整える
適応があれば皮膚のゆるみも調整
適応のあるくぼみへの脂肪移動
目の下のクマ・たるみ取りは、下まぶたの眼窩脂肪によるふくらみを整える手術です。皮膚のゆるみが少ない場合は、下まぶたの内側を切開する経結膜法が検討されます。皮膚や筋肉のゆるみもある場合は、まつ毛のすぐ下を切開する経皮法で同時に調整することがあります。
脂肪は必要量だけ除去するか、適応があれば目の下のくぼみへ移動します。加齢を止める手術ではなく、すべてのクマを改善できるわけでもありません。脂肪や皮膚を取りすぎると、くぼみ、下眼瞼後退、外反などが起こるため、皮膚、支持組織、眼表面、脂肪分布、過去の治療を診察して術式を選びます。
目の下のふくらみ

涙袋:下まつ毛直下の眼輪筋によるふくらみで、笑うと目立つことがあります。眼窩脂肪の突出とは異なります。
目袋:涙袋の下にあるふくらみで、真顔でも見えることがあります。眼窩脂肪の突出や支持力低下が主な原因ですが、むくみや病気との鑑別も必要です。
目の下のくぼみ:目袋の内側から下方にある溝で、影によりクマやふくらみが強調されます。


| 方法 | 経結膜法 | 経皮法 |
|---|---|---|
| 主な適応 | 皮膚のゆるみが少ない脂肪突出 | 皮膚・筋肉のゆるみを伴う脂肪突出 |
| 切開 | 下まぶたの内側 | 下まつ毛のすぐ下 |
| 調整できる組織 | 脂肪除去または移動 | 脂肪、適応のある皮膚・筋肉・支持組織 |
| 麻酔 | 通常は局所麻酔。計画により鎮静を併用 | |
| 手術時間の目安 | 約1時間 | 約1~1.5時間 |
| 目立つ腫れの目安 | 約1週間 | 約1~2週間。完成にはさらに時間が必要 |
| 皮膚の抜糸 | 通常不要 | 通常必要 |
写真はご本人の同意および肖像権使用許諾を得て掲載しています。施術・手術の効果には個人差があります。
経結膜法は皮膚のゆるみが少ない脂肪突出に、経皮法は皮膚や筋肉のゆるみもある場合に検討され、支持組織の補強を併用することがあります。年齢だけでは決まらず、眼表面、下まぶたの支持力、解剖、過去の手術、ご希望を診察します。
涙袋はまつ毛近くの眼輪筋、目袋はその下の深部脂肪です。通常の脂肪調整で涙袋を意図的に除去することはありませんが、腫れ、解剖、筋肉操作、手術範囲により見え方が一時的または長期的に変わる場合があります。
経結膜法は下まぶたの内側を切開するため、皮膚表面の傷あとはありません。経皮法では下まつ毛のすぐ下に傷あとが残り、多くは薄くなりますが、赤み、硬さ、色素、盛り上がり、幅が残ることがあります。傷の治り方には個人差があり、切開手術に傷あとが全くないとはいえません。
必ずしも必要ではありません。明らかな眼窩脂肪の突出や皮膚のゆるみは手術で直接調整できますが、アレルギー、むくみ、甲状腺疾患、色素、血管、軽いくぼみは別の診断と治療が必要です。注入や機器治療は余剰脂肪・皮膚を除去せず、固有のリスクがあります。
除去した脂肪がそのまま再生するわけではありませんが、残る脂肪、皮膚、筋肉、靱帯、骨格、顔全体の加齢は続き、体重も変化します。何年も変化が保たれる方は多いものの、5~10年という固定期間は保証できず、再発や別の変化に追加治療が必要な場合があります。
起こる可能性があります。皮膚の取りすぎ、瘢痕、支持力低下、過去の手術、治癒反応により下まぶたが下方・外側へ引かれます。必要最小限の切除と支持によりリスクを下げますが、なくせません。目の露出、流涙、乾燥、痛み、閉じにくさが続く場合は早めの診察が必要で、修正手術を要することがあります。
内出血と腫れは通常最初の1週間に目立ち、1~2週間で改善することが多いです。残る腫れ、硬さ、傷あと、左右差は数か月変化します。皮膚や支持組織も調整した場合は長くなり、治癒には個人差があります。
適応は健康状態、目の病気、麻酔により異なります。糖尿病、てんかん、凝固異常、異常瘢痕、アレルギー、心血管疾患、ドライアイ、甲状腺眼症、緑内障、視力の問題、過去の目・顔の手術を申告してください。感染や炎症は先に治療します。妊娠中は一般的に美容手術を延期し、授乳中は個別に判断します。18歳未満は法定代理人が必要です。アスピリンや抗凝固薬を含む薬・サプリメントをすべて伝え、処方医に相談せず中止しないでください。指示に従い喫煙・飲酒を避け、鎮静時は絶食・絶飲を守り、メイクとコンタクトレンズを外し、成人の付き添いを手配してください。
薬、冷却、生理食塩水での洗浄、軟膏は指示どおりに使用し、許可が出るまで傷を清潔で乾燥した状態に保ちます。腫れや赤みの悪化、出血、膿、発熱、強い痛み、見え方の変化、頭痛、吐き気がある場合は連絡してください。指定期間は目をこすること、コンタクトレンズ、温泉、水泳、入浴、喫煙、飲酒、激しい運動を避けます。傷あとを紫外線から守り、薬を自己判断で開始・中止しないでください。
出血、感染、長引く腫れ、瘢痕、左右差、凹凸、不足・過矯正、くぼみ、目袋の残存、脂肪壊死、下眼瞼後退・外反、閉眼不全、ドライアイ、流涙、複視、しびれ、見え方の変化、修正の必要性などがあります。強い痛み、急に増える腫れ、視覚症状は緊急に受診してください。
本文は参考情報です。実際の治療は個々の状態に応じて医師が判断します。効果やリスクには個人差があるため、専門医に相談し、医師の指示に従ってください。